コラム

2021.03.17 [日常]

除籍謄本について~大田区の司法書士事務所より・第32回コラム 

 こんにちは。ほりぐち法務事務所 事務局の鈴木です。
 
東京は桜が開花しましたね!
今年こそはお花見しようと思っていましたが,難しそうですね…家から駅までにある桜並木で我慢しようと思います。早く緊急事態宣言が解除されますように。
 
 
さて,今回は除籍謄本について書いていきます。
 

除籍謄本とは

除籍謄本とは死亡や引っ越しなどの転籍によりその戸籍から誰もいなくなった戸籍謄本のことをいいます。



除籍謄本と戸籍謄本の違い


戸籍内の一部の方だけが死亡や引っ越しなどの転籍により除籍され,他の家族は戸籍に残っている場合,除籍謄本とはよばず戸籍謄本とよびます。


 
 
戸籍謄本の種類
 
戸籍謄本には平成6年以降データ化された横書きのもの(全部事項証明書)と縦書きのものがあります。下記が見本になります。


●横書き(全部事項証明書)
 
 
●縦書き(戸籍謄本)
 
   
除籍謄本の種類

戸籍謄本から除籍謄本になると下記のように変わります。

 
  
                 
 
●横書きの除籍謄本
横書きの場合,書類の左上に「除籍」の記載と,末尾に「これは,除籍に記載されている事項の全部を証明した書面である」という文言が確認できます。図は戸籍内にいる全ての方が死亡によって除籍となった場合の除籍謄本です。戸籍内全ての方の欄に「除籍」との記載も確認できます。

 
 

●縦書きの除籍謄本
縦書きの場合,戸籍全体についてかいてある青の部分に「○年○月○日○○区に転籍届出…同区長から送付消除」などの記載があったら戸籍内全員が別の戸籍に転籍し戸籍謄本が除籍謄本になったことを表します。
 
赤の部分は各々の項目についてかかれています。
結婚して転籍している場合は,「○○と婚姻,~新戸籍編製のため除籍」などの文言があり除籍の理由がわかります。死亡や養子縁組などで除籍や転籍した場合もその旨赤の部分(各々の項目)の最後に記載があります。戸籍内全ての人が除籍となると戸籍謄本は除籍謄本となります。
 
また,図の赤丸のように「除籍」の記載もみられます。
 




 
縦書きの戸籍謄本や除籍謄本は手書きの場合もあります。読みにくい場合はゆっくりよみ進めるといいかもしれません。この作業は家系図を作るときにも役に立ちますので機会がありましたら見てみてください。
 
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。