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2021.01.20 [日常]
戸籍について~大田区の司法書士事務所より・第31回コラム
こんにちは,ほりぐち法務事務所 事務局の鈴木です。
遅ればせながら,本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ニュースをみていたら今日から大寒といい1年の中で最も寒い時期だそうです。
こんな日はお鍋が恋しくなります。
皆さまも温かくしてお過ごしください(^^)
さて,今回は戸籍についてかいていこうと思います。
戸籍とは
戸籍はその人の出生,婚姻,死亡,養子縁組などの身分上の情報が記載されている書類です。
また,日本人であることを証明するのにもつかわれます。
戸籍の最初に名前がかいてある人を筆頭者といい,夫の氏で婚姻している場合は夫が筆頭者となります。戸籍を取得する場合,戸籍謄本(全部事項証明書)と戸籍抄本(個人事項証明書)があります。
・戸籍謄本…戸籍に入っている人(死亡や婚姻などで除籍になった人も含め)すべての人を証明するもの。戸籍がコンピュータ化されている場合には全部事項証明書と呼ばれます。
・戸籍抄本…請求者が必要とする個人を証明するもの。戸籍がコンピュータ化されている場合には個人事項証明書と呼ばれます。
戸籍と並びよく提出を求められる書類の中で住民票がありますが,住民票は住民の居住関係を公に証明する書類になります。つまり,住民票に記載のある住所が現在住んでいる住所となります。項目は氏名,生年月日,性別,住所,住民となった日などがあり,希望すれば世帯主名,世帯主との続柄,本籍ものせることができます。
戸籍謄本には現住所の記載がないため,現住所を公に証明する書類として使用することはできません。住民票は運転免許証の取得時に必要になります。
戸籍が必要なとき
それでは,戸籍はいつ使用されるのでしょうか。
住民票と比べると使用される機会が少ないイメージの戸籍ですが下記のような場面で使用されています。
相続人が誰なのかを確認するため,亡くなった人の出生から死亡までのすべての戸籍が必要になります。出生から死亡までの戸籍をみることでその人の婚姻・離婚・養子縁組などの有無を確認することができます。
例えば,亡くなった人(被相続人)が出生から死亡までに本籍をA市,B市,C市と3回移転していた場合,始めに最後の本籍地があったC市で戸籍をとり,その戸籍に前の本籍地B市がかいてあるのでB市で戸籍をとることになります。そして,A市までさかのぼってすべて取る必要があります。
戸籍は遺言者と財産の相続人との関係を明らかにするため必要となります。
その他にも婚姻届けを提出するときやパスポートの申請をするとき,保険金の請求をするときにも必要になります。
頻繁に使用することはないですが,知っておくと便利ですよね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。